世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

おきていたので


レベルE、サキとミキヒサ後編をちょっとみてました。
あああああ。
その、ミキヒサくんの造形は、ちーがーうー!


幹久今日子ちゃんというキャラクターは、今の言葉でくくればGIDとして扱われるんでしょうが、彼女/彼は、好きな女子にフラれた時はたしかに落ち込んでいますが、基本的に、ありのままの自分を肯定している子です。
差別に怒っていたり、憐れみを乞うていたり、何か変えようとしているわけではない。
たしかに、自分の身体に違和感は感じているわけですが、女子に不自由してるわけでもないし(あのルックスだしサバサバしてますから、実は女の子にモテたりしてる。だけどその場合、相手が女子校ノリをもとめてくるので、それはちょっとー、になるだけのことで)。それにヘンタイ呼ばわりされたり、笑われてたわけじゃないですよ(男っぽい女の子ってだけなら、なにも珍しくないですからね)。
だから、「手術して完全な男になる!」じゃなくて、「今の俺を好きになってくれる娘が現れるまで、諦めない!」なわけです。
そういう人に対して、周囲があれこれいったり、身体をいじったりしていいのか?
勝手に男に片寄せていいのか?
そういう問題を提起してる話でしょ?
だからこそ、最後のオチで、「まあ、すでに地球人の遺伝子は、自分たちのせいでおかしくなっちゃったりもしてるから、ちょっといじるぐらいのこと、いいのかもしれないけど?」と作者がうそぶくわけで。
当時、「今日子ちゃんのこの造形はうまいなあ。冨樫やるなあ!」と思って読んでいたものです。ここまで偏見をさっぱり削ぎおとした表現を、少年漫画でやってくれるのはいいなあ、と。


んー、テレビアニメにそこまで求めるのは、やっぱり無理なのかなー。
でも余計なものをくっつけすぎだと思います。
うーん。