世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

嫌いなものを嫌いといっているだけの話ではあるけど


どうやら、定評のあるSF漫画家もろくに知らないようなのに、ルーツがどうの、ってガーガーいわれてもなあ……という話。

http://togetter.com/li/934013


50代おっさんSFオタはハインラインアシモフが気取ってるけどどうせヤマトから入ったんだろ
しったかぶりとか、かっこつけとか、ゆるせないですよね


庵野監督が「ヤマトがルーツ」といっているからといって、ほかの人は違うでしょうに。
なんで一絡げにしたいの?
だいたい、あの人、「デビルマン」じゃないのか。
エヴァの元ネタって、デビルマンって説がもっぱらですよね?
(私は永井豪世代じゃないので、テレビでマイルドにされた子供向けアニメしかみてないのでわからないんですけども)。


だいたい、本当に庵野監督のルーツなら、なんで「ヤマト2199」の時、監督を引き受けなかったの?
おかげで出渕裕が、どんだけ苦労したと思ってんの?
(山ちゃんはえらいひどい目にあっちゃうし)


そもそも、この人、SFの何を知ってるんでしょう?


宇宙家族カールビンソン」「まんがサイエンス」で有名なあさりよしとお(つまりSFの専門家)に対して「こういうのが50代jこじらせおっさんの典型的反応だけど、痛いおっさんが図星つかれて発狂してるようにしか見えないのが悲しいところ」とか、平気でいっちゃうし、サンデーで連載された「絶対可憐チルドレン」がアニメ化までされた椎名高志の話も、耳に入らないみたいですし。
その人たちはオタクじゃなくて、専門家だよ。
穏当なことしかいってないし、粘着もしてないよ。


ヤマトが好きなわけでもなさそうですし。
ヤマトがどうこういうなら、押川春浪の『海底軍艦』ぐらいは、読んでるんですよね?


だいたい、ほかにもいろいろあったよ、といってるだけで、誰も「ヤマトなんか見てない」とか「ドラクエやってない」なんていってないでしょうに……。
私はDQやってないですし、ヤマトも再放送しか知りませんが。
むしろ「キャプテン・フューチャー」が好きでしたよ派。


私は50代でもなければ、別にSF読みでもありませんが、80年代は、創元SF文庫、ハヤカワ文庫SF、サンリオSF文庫などが結構点数だしてまして、SFブームがあったのは事実です。それを「これは新しい」って喜んで読んだ人たちがいたのは知ってますし、同時に60年代の古典も再評価されたわけで、「アシモフが」「ハインラインが」っていう人もいたでしょう。むしろ基本書だし。私は大学に入ってから、クラークの『幼年期の終わり』を読んで「へえ、これはおもしろいな」と思いましたが、これも本当は基本書でしょ?


まあ、庵野秀明がアマチュアの頃から、出渕裕はプロのアニメーターとして、ばりばり活躍してたことも知らない人が多数なわけですから、なにをかいわんやですが。
自分の知識がないことを棚に上げて、相手をオタクとか衒学趣味とののしるのは、どうかなー、と。


まあ、恥ずかしい人だ、と相手にしない人が多数でしょうが。


私なんて、ほんと、オタクなんて呼べないほど、うすーいうすーい本読みですからね……。