アニメ「絢爛舞踏祭」における名台詞は、公式サイトの掲示板を見る限りでは以下の三つに人気が集中しています。
・第4話「(止まりなさい!)ニッポリーは頭の上!」ベス
・第8話「両手に花が我が道だー!」キュベルネス
・第26話「“お兄ちゃん”にお駄賃をもらったのさ。早く行け!」キュベルネス
異論なし。
内2つはキュベというのが彼への注目度を表していますね。
ニッポリーというのは、春巻みたいな火星の食べ物のことなんですが、この台詞だけみても何がなんだかわかんないよなー。全部ギャグ台詞であるあたりがこの作品をよく表しているなあ。
DVDで前半部分をチェックしてみると、中盤のたるみ気味のところから見ていたということに気付きまして、大分印象が変わってきました。どのキャラも、出てきた回ぐらいは有能なシリアスキャラなんだよ。それがどんどん崩れて緩んでギャグキャラになっていくんだね。影の薄いのんびり兄ちゃんグラム・リバーも、前半戦では守るべきものがあるせいか、けっこうしっかり者の策士で主人公らしかったりするし*1、ベスもちゃんとヒロインらしいしすこぶる強い。というか登場する女性陣は全員めっぽうパワフルなのでもしかして全員キュベより強い*2? アンナ主席も地球軍よりはよっぽど有能な指揮官じゃないか(多少「要介護上司」気味ではあるけれども)。小ネタギャグ(繰り返し・すれ違い・お約束)がまんべんなく散りばめられているので、続けてみると面白い気がします。グラムのまぬけ顔の手配写真を見てニンマリするキュベも、繰り返しコントの仕上げだったんだね。序盤のヤガミはなんであんなにグラムがお気に入りでなんであんなに滝川(ショウ)が嫌いなんだろうかとか、ショウとグラムって比較的序盤から友情が芽生えていたんだねとか、ポイポイのメットの中は水浸しって訳じゃないのか、などなど発見がありますよ。
ただひとつだけ愕然としたのは。
グラムって、本編の方がよっぽど悪女でしたよ……って男だってば。