世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

「巌窟王」第十話


二話目以降、はじめてフランツが「♂♂!」でない回。なぜなら一度もアルベールを行動をともにせず、(他人におしつける=厄介払いのためとはいえ)婚約者を助けようとするからです。かえってびっくりした。先週が先週だっただけに。それともふっきれたか? しかし意識のない状態になってから助けられても空しいか。哀れヴァランティーヌ。
しかし話はようやく動きをみせはじめました。いわゆるフランス大衆文学のお約束モチーフを幾つもなぞっており、私はそういうのが好きですので、結構楽しい。


でもね。
伯爵を怪人二十面相にしなくてもよかった*1と思う(笑)
っていうか、秋元さんまで少女漫画系伯爵を妄想してどうするんですか!


アルベールはただのおバカさんなのでなく、知っていて目をつむっているorしらんふりをしているのだということも細々と描かれており、「うむ、それでよいのだよ」と思ったりもします。知りつつもなおも伯爵に魅かれている、でなければ面白くないだろう。
来週はいよいよ修羅場というか前半の山場っぽいですね。やっとだ。楽しみだー。伯爵が直接己の手をくださずに、人と人との歯車を回すことで復讐を行うのだな。ふふふふふ。でももしメルセデスが死んじゃったらやだなー(←結構好きになってきているらしい/伯爵と好みが同じってことか)。

*1:思わず「人よんで〜・人よんで〜・怪人二十めんそ〜お〜」という懐かしい歌を思い出してしまいました。って、このバージョンのドラマを知ってる人は幾つなんだ? 「7人・7人・7人揃えばくじけはしない〜」の歌はみなさんご存じですか? まあ顔の縁に手をやってぐるりと一枚剥く、というのは変身の表現としては古典的で、時代劇等でもみる手法ではあります。天知茂明智探偵もあんなでしたね。