世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

頭の中で時はとまっている


日曜日、朝日新聞を広げて、写真と、そこに書いてある名前をみてびっくりしたのです。
「長渕悦子……って、ウソー、これ、志穂美悦子さん?」


http://www.asahi.com/articles/DA3S11006995.html


いや。
58歳って年齢を考えたら、あいかわらず美人だけども。
あまりにオバサンになってて、ショックを受けてしまったのでした。


三人の子育てをやって、女優の仕事を27年お休みしてたっていうことで、子どもの手が離れてフラワーアレンジメントをはじめたらハマッてしまい、今や身体を鍛えながら、被災ボランティア活動などもしながら、生け花にいそしんでいるとか。


ずっとテレビに出ていて、年をとっていくところを見てたら「なんでこんな老けちゃったの」とは思わないわけです。
でも、たとえば、ディケイドに、倉田てつをが出てきた時も、ショックを受けたわけです。
なにしろ、仮面ライダーBlackをやってた頃の、20歳前後の印象しかもってないわけですから(細い顎をした逆三角形の、ピチピチお肌の顔しか覚えてないわけですから)、「うわああああ、オッサンやーーーー!」ってなる。相変わらず精悍な顔つきですし、殺陣も気合い入ってて、さすがでしたけど、ぱっと見た瞬間は衝撃でしたよ。


そんなことを言い出したら、自分自身も、昔の写真と、今の鏡の中の顔を見比べたら、やっぱり「うああああ」と思うわけですが。


このトシでも毎年、おひなさま、飾ってますけども(毎年ださないとカビるんです)


先日、まど・みちおさんの訃報を読んで、「そういえば、まどさんの詩を、小説で恋の告白に使ったことがあったっけなあ」と思ったのですが、それを書いたのがいったい何年前なのかを考えたら……ガタガタブルブル。
子どもが携帯電話を持つなんてありえなかった時代の話、今、想像できないですよね。
こわっ。


歳月に耐えるものを書くことも大事ですが、時の流れを記録しておくことも、小説としては大事なことですから、それはそれで、いいんでしょうけれども。


あんまり驚かないようにしたいものです……。