昔、転勤する上司に言われて、嬉しかった言葉というのがあります。
「なりはらさんを（次の職場にも）連れて行きたいよ」
「よく、ここまで覚えてくれたね。もう、僕がなりはらさんに教えることは何もないよ。これからもがんばってね」
これ、いわれたら、嬉しいですよね？
自分の仕事ぶりがアレなのは重々承知しているのですが（あわて者・粗忽者）、それでも一応、真面目に働いているつもりではいますので、「私はあなたを評価していますよ」といわれれば、もちろん嬉しいわけです。
だって、いつまでいるかわからない、ペーペーのオバサンなんかに、転勤していく職員さんが、お世辞なんかいったって、なんの足しにもならないんですから。
正直、二番目の台詞は汎用性があるんで、使わせていただいたこともあります。
仕事、一年で一周したら、飲み込みの早い人や若い人は、私よりもしっかり、仕事、覚えちゃいますからね。「これからは私が教わる番ですよ」ってな感じで。
転勤時ではないけれども、家の事情でたてこんでいる時にいわれた、アレも嬉しかった。
「当たり前だよ、部下が大変な時に飛んでいくのが、僕の仕事ですよ。無理しないで、休んでね」
この人の悪口は、一生言うまい、と思いましたね（笑）
たまには自分もかっこいいこと言ってみたい、と思ったりしますが、なんの実績もともなっていない人がいっても、言葉に重みがないですからね。
というわけで、たまに、こっそり、フィクションで使わせてもらったりもします。
いい台詞は、いい場面で使いたいですよね……！
