世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦、みてきましたよ

烏野高校バレー部が、春の全国大会で音駒高校と対戦する。

 

これは今までのストーリーの流れ上、どうしてもやらないといけない話なわけで、そのためにお互いが勝ち上がってきたわけじゃないですか。練習試合でない試合で相手に勝ちたい(今まで一度も音駒に勝てていない)っていう、大事な話なわけですよ。
なのでテレビアニメがその前で終わった時「え、ここで終わっちゃうの???」だった。
映画で完全新作でやるよときいた時は「愛が試されるなあ」と思った。
TOHO系が地元になくて、電車に乗ってみにいっていたからです。
こんなコロナがはやっててノーマスクの人が多いのに電車なんか乗れるかって。
そしたら地元の映画館でやるっていうじゃないですか。

 

行ってきましたよ。ええ。

 

それまでの因縁を消化する話なので、原作でもそんなに長い試合ではないんです。お互いの手の内を知り尽くしてるから、それをどう上回っていくかという話。なので映画はほぼほぼ試合のシーンしかない。回想や今までの登場人物を挟みながら、ほぼ試合。バレーボールと一緒に身体が動きそうになるぐらい試合です。アングルの工夫なんかもあって、臨場感はたっぷり。4年かかっての再開ですが、IGの底力をみせてもらいました。梶くんの例の台詞は「……こんな死にそうな声にしたんだ」と思いましたが、まあ激闘の上での台詞だからね……。

 

ハイキュー!!を何にも知らないで観に行く人はいなかろうと思っていたのですが、ネット上で「スラムダンクもミリしらであんなに面白かったからハイキュー!!もみてみようかな」と言っている人がいて「因縁の対決なので、何にも知らないでみてもわからないかもしれません。あと男子バレー部の話ですが百合です」って言っておきました。伝わったろうか……でもあの二人は百合だろ……中の人でさえ「二人がだんだん惹かれ合っていく」とか言ってたじゃないですか。あんなエモな場面ばかり見せられたら百合だよ。

 

ところで映画館、グッズがろくなものが残ってませんでした。パンフすらなかった。新聞だけ買いました。初日に行くべきだったのかもしれません。いやそんな元気はなかったが。最後に花江夏樹が挑戦状をたたきつけてきたので、これは全国大会は最後までやるのかな……映画の尺でおさまるのかな……。

 

ちなみに私はバレーボールが嫌いです。
前にも書いたかもしれませんが、私が住んでいるところはバレーボールが盛んで、ママさんバレーも多くあります。それは別にいいのですが、子どもの頃、部活でないバレーボール活動で「土曜バレー」というのが存在していて、そこに所属してる子が威張り散らしていた。「自分は土曜バレーだから偉い」みたいな。意味がわからん。バレーやってない人間にはどんなに強かろうと関係ないじゃん。そもそ私は運動神経がにぶくてバレーなどもっとも苦手な球技なので、近寄りたくなかった。で、嫌いになった。

 

そういう人間でもみられるんだから、すごいよな……。

 

これも前に書いたかもしれませんが、私が一番すごいと思ったバレーボールの試合は、高校生の頃、球技大会で決着がつかなかったチームが、別の日の放課後に校庭で決勝戦をやっていた。ギャラリーが集まっていたのですが、自分もふと足がとまった。「えっ、なにこれすごい」。実力が拮抗してるので、ラリーが終わらない。ト・トーン・トン、ト・トーン・トンとボールを打つ音だけがずっとずっと響いている。思わず見入ってしまいました。
決着はついたんだったと思いますが、正直、日本代表の試合とか観ても「すごいなあ」とか思わないのですが、あの時の試合だけは「すごかったなあ」と今でも思っています。