世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

普通、思いつくものじゃないのか


先週末、あちこち外出してましたんで、それにともないまして外食も続いていたわけです。
胃が疲れて、吐き気がしてもおかしくはなかった(ただし胃は特に問題ない感じで、コリがとれると吐き気はおさまります)。


私がよく行くお店に「真希そば」というチェーン店がありまして。
なぜよく行くかというと、長居をしていても怒られないからです(そんな学生みたいな理由で!)。
このお店のランチタイムに、セットメニュー(ご飯物+ハーフサイズのそばかうどん)がありまして、だいたいそれを頼む。御飯物は4種類で、とろろ、カツ丼、親子丼、かきあげ丼、なんですよ。
同行する皆さんが、よく「海老かき揚げ丼、美味しそう」って頼むんですが、かき揚げが大きいので、だいたい途中で「もう食べられない」とギブアップしている。私は家で揚げ物を食べることが多いので、かき揚げ丼以外をずっと頼んでいたのですが、先日、たまには、と思って、かき揚げを頼んでみました。


たしかに。
飽きる。
たいした大きさじゃないけど、飽きる。


蕎麦を先に食べ終わってしまったので、同行の皆さんに「お行儀悪いことしても、いいですか?」とことわって、残ったあたたかい蕎麦の汁を、かき揚げに、天つゆがわりにかけて食べ始めた。もともと、かき揚げを割ってかき揚げ蕎麦にしたっていいわけで、ぜんぶ御飯だけで食べようとするから飽きるのでしょう。いくら醤油かけたって、あぶらっぽさは緩和されないじゃないですか。


そしたら、「それ美味しそう」「その食べ方は考えたことなかった」とうらやましそうな顔をされるという(苦笑)


もちろん、最後まで食べきりましたよ。


後で「普通、飽きてきたら、思いつくものじゃないのか」と思ったのですが、まあ、つまり、ふつうの人は、いい年をして、そういう行儀の悪い食べ方をしないんだよね。


でも、私、大昔、海外旅行に行った時、「行儀が悪くて申し訳ありませんが、私、これ、手でつまんでもいいですか」って周囲の人に断って食事してたんですよ。何しろ、どこの国にいっても、テーブルマナーをキッチリ守って食べられるほど器用じゃないんで。
そうしたら、数十年の渡航経験のある某婦人が、こう答えてくださった。
「なりはらさんは正しいわ。食事は、おいしく食べるのが一番。つまんで食べた方が食べやすいなら、その方がよほど、マナーですよ」
確かに、その方が綺麗に食べられるんなら、ガチャンガチャンやるより、よっぽどいいわけです。残したりこぼしたりするより、つくった人に対しても失礼じゃない。


というわけで、その大昔の言葉を頼りに、今でも行儀が悪いわけなのでした……!


だめにんげん!