世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

おそれの前に立つ


異国の地にある人へ
私たちはそろそろ「おそれ」の前に立つ年齢になった
何かをなすには若すぎるが
何もなしていない、とうそぶくには年をとりすぎている
おそろしいに違いない


そのために道を誤って
大切なものをなくしてしまった人も見た
可哀相にも思うが
もう若くはないから
誰もかばってはくれないのだ
(もしかばえたとしても
後で恨まれるだけだ)


私たちは
しなくていいことを「しなくていい」年齢だ
「したくてもできない」と言える年頃は過ぎている
私たちは今は、ひたすら自分の仕事をする時期なのだ


迷うことは糧になり
傷つくことは他者への思いやりに変わる
もしそう「ならない」経験ならば
あなた自身がすでに誤っている
あなたはまだ何からも自由なはずだ


異国の地にある人よ
私の言葉はおそらく
異国の言葉よりもあなたに伝わらないに違いない
それでも私は願う
あなたが過去の過ちから学び
今の悪夢から醒め
より良く生きていかれるよう


あなたの不幸を願っている人は
誰もいないということを
忘れないで欲しい
もし「いる」というのならば
あなたはその人間を打ち倒していい


あなたは何からも自由なはずだ